記事の詳細
桜とスギ花粉症と・・・

2月下旬から外来がスギ花粉の飛散に伴い、申し訳ない位に混み始めました。
春の嵐とはよく言ったもので、特に今年は暖かい日が続き桜の開花も例年より1週間近く早いし、かと思ったら雪!
3月末には気温25度を超える夏日が続き、桜は散り始めてしまいました。
しかし、今年は(今年もというべきでしょうか)本当に桜が一斉に咲き、きれいでしたね。
春の花々はいくらきれいに咲いても、その花々のそばでお弁当を広げたりお酒を飲んだりしようとは思いませんが、どうやら桜だけは特別のようです。
我々日本人のDNAに桜を愛でる心が刷り込まれているようです。
そもそも花見の文化は平安時代に貴族社会で始まり、豊臣秀吉の吉野や醍醐の花見は有名です。江戸時代には庶民が本当におしゃれをして着飾って花見に出かけ、桜の木の下でお酒を飲むのを楽しんだと聞いています。
かれこれ1000年近く、日本人の心に桜を愛でる気持ちが受け継がれているのですね。
さて、DNAに刷り込まれていると言えば、戦国時代から徳川300年の武士の時代の精神的支柱である主従関係もこれに当たります。
家来はその身を犠牲にして主君を守り、お家を守る。そのための切腹は武士の本懐と讃えられたのです。
戦場で敵に囲まれ、もはやこれまでというときに、家来は「殿!お逃げ下され~!」と主君を逃がすために敵陣に一人突っ込んでいく。その間に主君は「すまぬ!」と馬を走らせて逃げる。滅多刺しにされた家来は虫の息で「殿、ご無事で・・」と言ってこと切れる。こんな時代劇の場面を我々は小さい時から目にしてきています。
転じて現代の森友学園の騒動を見ていると、これに似ているような気がしてなりません。殿(安倍・麻生氏)をお守りしなければ、と家来(佐川氏)が罪をかぶって切腹(更迭)したのでしょう。しかし現代の「殿」は罪を切腹した家臣のせいにするという非道を行っています。なんだかな~。
海外のメディアは今回の騒動を不思議な目で見ていると聞きます。
おそらく海外では、佐川氏の立場だったら、司法取引など自分に有利なように減刑を求めて、さっさと真実を表明しているのではないでしょうか。
不思議、不思議の日本文化です。一刻も早くDNAも満足するような大岡裁きが見られることを期待しています。
新年度が始まりました。新しい環境に身を置く方々、どうかストレスとは真っ向勝負せず乗り切ってください。
おすすめの座右の銘があります。「まっ、いいか」です。おためしあれ~!