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メニエールのお墓を後にして、CaféでFrench flied dogなるものを注文すると、バケットが丸ごと出てきたのには驚きました。ビックリしていたら、「ハーフと言わなかっただろう?」とウェイター。仕方がないので、近大の瀬尾先生にお手伝いいただきながら、食べましたけど・・。

その後、地下鉄で学会場へ戻ろうとすると、なんと地下鉄が事故なのでしょうか、止まってしまいました。出口から乗客たちが出てきます。室伏先生の発表の時間が迫っていました。タクシーを利用して戻ろうとしましたが、有名なパリの渋滞にはまってしまい、身動きが取れなくなってしまいました。パリは凱旋門を中心に放射状に道路が走り、一旦凱旋門まで入り右回りに回りながら目指す方向へ出ていくという方式になっているようで、そもそもこれが渋滞の原因ではないかと思うのです。

このパリの渋滞にあとで本当に痛い目にあわされることになろうとはこの時知る由もないのですが・・・。

何とか渋滞を抜けて、途中ホテルに寄って汗を流して学会場へ向かいましたが、またしても発表会場がわかりません!

全ての部屋を2~3回チェックしても無いのです。漸くサテライトのような部屋を見つけて辿り着きましたが、着くと同時にセッション終了。あ”~。何しに来たのだろう。トホホ。

気を取り直して、夜はムーランルージュでショーを見ることになっていました。お食事をいただきながらの観劇ですが、お腹の具合は未だに回復していませんでした。ショーの中身は撮影禁止ですが、ラスベガスのショーのような感じです。歌やダンスに加えて、力技あり、曲芸あり、水中芸ありで特に水中で大蛇と美女がたわむれるところでは、絶叫しそうでした。蛇、本当に苦手なのです。我々の席は、せり出してくる舞台のすぐ横で、踊り子さんが付けている羽飾りの羽が落ちてくるようなところです。手を伸ばせば踏んづけられそうなほど近くでした。楽しみにしていたフレンチカンカンはわすか数秒で、あまり重要視されていないのですね。

帰りの地下鉄の中での出来事です。

ニューヨークの地下鉄ではヒスパニック系の若者がブレイクダンスをして、お金を集めて飛び降りていきますが、パリでは中年のおじさんがアコーディオンを演奏してお金を集め、いつまでも電車に乗っています。

ついにしつこくやってきて、小銭を求めるのですが小銭がありません。財布を開けようとすると、皆に止められました。

「絶対にダメ!」と。運よく下車駅だったので降りましたが、アコーディオンのおじさん、うしろで罵声を発していました。怒らせちゃったか。思わせぶりだったかも。許してたもれ。

4日目、午前中物部先生とベルサイユ宮殿の見学に向かいました。

二人とも、蝶よ花よとは無縁の性格。確かにゴージャスな宮殿でしたが、それ以上の感慨は湧きません。強いて言えば、王様の執務室や寝室がめちゃくちゃゴージャスなのに、近衛兵の待機部屋があまりにも質素。漫画「ベルサイユのばら」の主人公のオスカルは近衛隊長でしたから、実在していたらこの部屋にいたのかと感慨ひとしおでした⁉

それよりも、パリからバスで約一時間以上離れたところにかくも贅を尽くした城を巨万の財を投じて建てたということと、その王家を完膚なきまでに滅ぼしてしまうフランス民衆のエネルギーが凄いと驚きました。

因みに売店で売られていた石鹸が高い!話のタネに88歳高齢の母にお土産として購入しました。肌すべすべになっていただきましょう⁉

5日目、いよいよ学会最終日。

午前中、室伏先生のコーディネイトしたセッションを聞き、一つ行き残したマルモッタン美術館へ向かいました。

ここは、モネの「印象、日の出」という作品があるところで、この作品から印象派が始まったと言われています。残念ながら作品の撮影は禁止です。モネの作品では水蓮が有名ですが、晩年白内障を患ったモネの目にはこのように見えるのかと驚かされるような白濁した水蓮や、次第に抽象画化していく水蓮も展示されていました。

あまりにもゆっくり見過ぎてしまったのでしょうか、凱旋門に戻って来た時には、飛行機出発3時間前となっていました。

出発2時間前にチェックインが国際線搭乗のときの基本です。

空港へはタクシーを使うように勧められていましたが、リムジンの発着場所に日本人のエールフランスのクルーがいるではありませんか。空港へのバスは5分後にはやってくると言うので、しめしめとバスを利用することにしました。

ところが、これが大誤算!例のパリの渋滞に巻き込まれ、次の停車場の学会場前に到着したのが出発から20分ほどたっていました。(歩いても20分ほどの距離ですよ!)学会最終日で帰国するひとも多く、バスは満員。皆さんスーツケースを積み込んで乗ってきます。早く~!早く早く、と念じながらじっとがまんです。バスが出発したのは飛行機出発2時間半前です。さあ、急げ!と思いきや高速が大渋滞。遅々として進みません。どうやら事故渋滞ということです。(涙)

漸く渋滞を抜けたのが、出発1時間半前!もう発狂寸前です。

それ行け!と思いきや、バスは第1ターミナルに入っていきます。私第2ターミナルのEなんだけど・・。

平常心・平常心とつぶやきますが、このとき出発1時間20分前。半分あきらめの境地です。はげましのメールが続々と入ってきます。「がんばれ!」と。何をがんばればいいのお?と半べそ状態。

続いて第2ターミナルに入ってきましたが、まずDゲートへ。メルシーと降りていく人たちを横目に爪を噛む私。次はA・Cゲートへ。メルシー。もう壊れそうです。やっと、やっとEゲートに到着しましたが、なんと到着ロビーに着いてしまいました。終点だから。この時出発一時間前!どうか私の心中をお察しくださいまし。

スーツケースを引きずって、エレベーターで出発ロビーへ!誰もいない!むこ~うの方に何やら人だかりが。走って行って、なりふり構わず「エックスキューゼモア!」「この飛行機に乗りたい!!」窮すれば通ずとはよく言ったものです。余程の形相だったのでしょう、グランドホステスさんがチェックインを手伝ってくれました。「メルシー・メルシー」

手荷物を預けるのも自動ですが、ベルトコンベアーが動きません。もう荷物は積み終わってしまったとのことです。

え~!と途方に暮れていると「フォローミー」と別のカウンターへ連れて行ってくれました。そこで荷物を預かってくれて、「メルシー・メルシー」

続いて税関へ。アメリカでは長蛇の列で靴まで脱がされますが、全く素通り。

税関を抜けたのが、出発30分前です。トイレに行き、お土産のチョコレートやマカロンをわしづかみにしてキャッシャーへ。すでに乗客は機内に入ってしまっています。

ブランドのバックの一つも購入できず、なだれ込むように機内へ。口、カラッカラでシートに身を沈めました。

パリ!あ~恐ろしいところです。

羽田に着くと、なんと私の荷物がいの一番に出てくるではありませんか。おかげで、発車寸前の藤沢行き江ノ電バスに飛び乗ることができ、何とスムーズに帰宅できたことでしょう。シャワーに入り、一寝入りして、翌日は外来です。

パリでの恐ろしい体験、あれは夢だったのでしょうか⁉しばらくすると、室伏先生、物部先生より無事にご帰宅された旨連絡が入りました。皆さん、お疲れ様でした。身も細る思いをしましたが、ち~っとも痩せていませんでした。トホホ。

 

 

 

 

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