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皆様、新年あけましておめでとうございます。

随分ご無沙汰してしまい申し訳ございません。2020年は、筆を執って言葉に表すことさえ辛い日々が続きました。

当然これは我々だけの出来事ではないので、皆さん同じ気持ちだったと思います。

昨年1月半ばでしたか、国内ではじめての新型コロナウイルスの感染者が確認されましたが、SARSもMARSも免れてきた日本は、全くの他人事で対策が遅れました。

ウイルスが拡散し始めた2月、耳鼻咽喉科にとっては本来なら花粉症の繁忙期に当たりますが、外出の自粛とマスクの着用とスギ花粉飛散自体が少なかったこともあり、来院患者数が激減しました。とにかく小児科と耳鼻科は元々発熱患者さんを多く扱うこともあり受診を控える方が多かったようで、来院者数前年比の落ち込みが最も悪かった科と言われています。それもあってか、時にはいわれのない誹謗中傷を受けることもありました。スタッフ一同心が折れそうになりながらも、日々の診療にあたっておりました。

そのうちに、報道などでコロナの実態が分かるにつれ「正しく怖がる」ということが浸透してきたようで、さらには自粛に疲れたこともあり、患者さん達が戻り始め、やれやれと思っていた矢先に第3波が押し寄せ、再び下降に転じています。一体いつまで続くのか、経営者という側面からは頭の痛いところです。

天変地異に疫病。まさに昨年の日本を象徴する言葉ではないでしょうか。

国家の存亡に関わる事態に時の安倍内閣は有効な手だてを打てず支持率を下げていきました。

安倍さんご本人もかなりのストレスがかかったのでしょうね。持病の潰瘍性大腸炎が悪化し、再び政権を投げ出してしまわれました。

後を継いだ菅内閣もご自分の主導で始められた「GO TO」に固執するあまり、対策が後手に回り第3波の荒波にさらされているところです。

もともと前の安倍内閣を踏襲するという触れ込みで作られた菅内閣ですから、基本中身変わらないのでしょうね。

コロナの閉そく感の中で、新年が始まりました。

初詣に行くなと言われても出かけてしまうし、箱根駅伝の沿道に出るなと言われても出てしまう。外へ出たくてうずうずしてしまいます。

特にお若い方は我慢ができない。どうせかかっても重症化することも無いし死ぬことも無いと思っていませんか?

しかし、できるならコロナなんぞかかからない方がいい。まだわからないことが多くて、後々どんなことが待ち受けているかもしれません。

ここでも「正しく怖がる」ことが大事です。

私も、感染のチャンスは単に密な状態だけでは少ないのではないかと思っています。

マスクをはずして会話をしながら飲食をすること、これが感染のタイミングそのものではないかと考えます。

先日、後輩の東京在住・東京の病院勤務医と二人で会食する機会がありました。

彼女はチューブ入りのアルコールジェルを横に置き、新しい料理が運ばれて来る度にジェルで手を消毒し、食事中は終始マスクを着用。

一口箸で口に入れるときにマスクを下げ、すぐにマスクを戻し咀嚼する。これを繰り返し、会話中はもちろんマスクを外さない徹底ぶりでした。

これが東京方式か、と感心したところです。逆にこれくらいできなければ会食などしない方がいいということでしょう。勉強になりました。

間もなく2度目の緊急事態宣言が首都圏一都三県に出るようです。

前回と違い、今回はコロナに対する知識が入っています。「正しく怖がる」ことで、乗り切っていきましょう。

2021年は動き出しました。

来年の今頃、笑って振り返っている、そんな状況を想像しながら。

皆さん、良い年にしましょうね!

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