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今年も早くも3か月が終わってしまいました。ご無沙汰しております。

この3か月の間に、映画を3本も観ました。それもアニメ映画ばかり3本です。

日頃、映画館で映画鑑賞などほとんどすることが無い私にとっては異例のペースです。

1本目は井上雄彦氏の「THE FIRST SLAM DUNK」、2本目は新海誠監督の「すずめの戸締り」そして3本目は石塚真一氏の「BLUE GIANT」。

いずれも曰くつきの話題作です。

説明は不要とは思いますが、「SLAM DUNK」は20数年前初版のバスケットボールアニメで舞台は湘南地区のとある高校。今回はその時のメンバーの一人、ポイントカードの「宮城良太」にスポットを当てて、彼の生い立ちから当時は言い足りなかったことを掘り下げたもの。「すずめの戸締り」は新海誠氏の久々の超大作ファンタジー、「BLUE GIANT」はジャズ・サックス奏者のサクセスストーリーで音楽担当が世界的ジャズピアニストの上原ひろみさんであること。いずれの作品も友人知人から「いいよ、是非観てごらん」と勧められるまま、観に行きました。見終わった時に感動が胸をふさぎ、ため息交じりにスクリーンを見ていると、アニメの場合そのエンドロールが長いこと長いこと。こんなにも多くの人々がこの映画に関わっていたのかと驚かされます。エンドロールの最後に監督の名前が出てくるまで数分を要するものもあります。そのエンドロール終了後に、ちらりとその後の情景が添えられるのが席を立たせないテクなのでしょうか。心憎いですね。

この3本の中で、特に心に響いたのはやはり「SLAM DUNK」でした。

振り返って見ると、20数年ほど前、掃除機をかけながら息子が読んでいた単行本第12巻を拾い上げ読み始めたのがきっかけでした。こんなにも面白い漫画があるのかと驚き、息子に命じて第1巻から全部を購入させました。息子も小躍りして買いに走りましたっけ。以後ストーリーの展開のみならず、あらゆる場面で感じる共感と哲学的とも言える心理の描写にドはまりしました。

私自身も神奈川県下の某県立高校で女子バスケ部でしたので、登場人物や所属高校に心当たりがありました。おそらく作者の井上雄彦氏と年齢的にも近いのではないでしょうか。作中の翔陽高校はK大学付属のK高校、海南はS工科大付属高校、陵南は海岸近くのKK高校がそれに当たるのではないかと想像しています。当時県大会やインターハイの予選などで各校のエース選手の活躍を井上氏も同じ空間のどこかで見ていたのかもしれないと思うとますます親近感を感じます。しかし、当の湘北高校に該当する高校が見当たりません。ご近所の湘南高校にしてはバンカラすぎるようです。一体どこの高校がモデルなのでしょうか?

作中様々な名言が生まれました。「諦めたらそこで試合終了ですよ」とは湘北高校の安西監督の言葉です。無名の弱小バスケ部の中で本気で「全国制覇!」を信じてストイックにバスケに向き合う男に呼応・追随する破天荒な仲間達の名言は、「こいつら(全国ナンバーワンの山王工業高校と対戦中)なんて、通過点じゃないのかよ!」、「バスケが、バスケがしたいです!」「全国制覇を成し遂げたいならもはや何が起こっても揺らくことの無い確固たる信念が必要なんだ!」etc・・・。

これらの名言の数々は、「大好きなスポーツで一番になるために苦しくても夢に向かって努力を重ね、あきらめなければ夢は叶う」、ということを語っています。

そしてこれを見事に体現したのが、WBCワールドベースボールクラッシックの侍ジャパンの優勝でしょう!

まさに結末はアニメ以上にドラマチックでした。こんなお膳立てが人間にできるのでしょうか?イヤイヤふつうは無理でしょう。

となると、やはり野球の神様の存在を考えてしまいますね。いるのかもしれません、野球の神様。

主役、大谷翔平。決勝のアメリカ戦を前にチームメイトに「相手を見るとスター選手ばかりだが憧れは捨てよう。憧れていては勝てない。今は勝つことだけを考えよう!」と話したといいます。絶対的王者に立ち向かう時の精神論はスラムダンクのアニメにも通じるところがありますね。

その後の展開と結末は皆さんすでにご存じの通りです。

勝ちたいという選手の気持ち、引っ張っていけるエースの存在、選手をまとめられる精神的支柱、選手を信頼し信じ切る監督。これらがかみ合った時に力以上の力が爆発するのでしょうね!本当にいいものを見せてもらいました。

さて、世界に目を向けると、全世界の8割の国々の子供達は茶色い乾燥した大地で、ボール一つを追いかけて遊んでいます。そういう意味でやはりサッカーが最もポピュラーなスポーツであることは否めません。野球のようにバット、グローブ、ヘルメットと用具を使うスポーツを楽しんでいる国はまだまだ少ないようです。

昨年行われたサッカーワールドカップの日本代表の活躍は記憶に新しい所ですが、いまだにベスト8の壁を破ることができずにいます。

是非とも近い将来、「もはや何が起こっても揺らぐことの無い確固たる信念を持って」試合に臨み、日本代表キャプテンがワールドカップを天高く掲げる姿を見てみたいものです。私の寿命が尽きる前に成し遂げていただきたいと願っています。

以上、日本のアニメに感服した3か月のお話でした。

(院長)

 

 

 

 

 

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