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7月30日(土)、秋田県秋田市で日本医師会主催による男女共同参画フォーラムという会議に出席してきました。
今年で7回を数え、年々会議の成熟度が増して、有意義な会議となりました。
そもそも男女共同参画フォーラムとは何ぞや?と疑問に思っておられる方も多いと思います。
現在日本全体を襲っている医師不足の一因は女性の医師が増えたことにあるのではないかと言われています。
30年前には各大学の医学部は定員100人中女性は10人にも満たない人数しかおりませんでした。ところが昨今医学部生の40%が女子学生であり、今年の国家試験の合格者のうち、30%が女性であったといいます。女医が増えて何が悪いかと申しますと、女性は結婚後、妊娠、出産という女性ならではの大仕事が控えています。ただでさえ過酷な勤務医という立場でありながらこのような大仕事をこなすには、夫や家族の協力なしにはやっていくことはできません。ところが女医さんの結婚相手は70%が医者です。夫も過酷な勤務医であり、家庭を顧みたくてもできないという状況なのです。自ずと志半ばにして、止めてしまう女医さんが大勢います。また、残念なことに、これだけ女性が増えると初めから花嫁修業感覚で医師になるという志の低い人も中にはいるのです。このような方は国家試験に合格しても仕事には就きません。
しかし諸外国をながめてみても、医師免許を持った女性が働かないで困っているという国はどこにもないのです。
なぜ日本の女医さんたちは仕事を止めてしまうのか?
その検証と女医を取り巻く環境改善に少しでも役立てば、というのがこのフォーラムのコンセプトであろうと思われます。

今年は内閣官房付き厚労省の局長である村木さんが基調講演をなさいました。そうです。あの検察と戦った村木さんです。
村木さんは獄中で強大な検察とどのように戦っていこうか考えるに、「勝たなくてもいい。負けなければ良いのだ。」と常に思っておられたそうです。これは子育て中の女医さんにもあてはまるのではないかと仰せでした。すなわち、「今は第一線で活躍できなくてもいい。辞めなければ必ず後で巻き返せる。」と仕事を辞めてはならないという激励の意味が込められているのです。
各女医が置かれている立場の多様性を認め、働き方にも多様性を取り入れるべきである、ともおっしゃっておられました。
さすがに、あれだけのストレスにも負けなかった方です。感銘を受けました。
他にも、女性でありながら藤田保健衛生大学医学部脳神経外科学教授、同救急救命センター長の加藤先生のお話、秋田大学で実際に行われている男女共同参画の授業の話など有意義なお話を拝聴できました。
「結婚したら女性は家を守る」という日本特有の文化と意識を打ち破るのは大変ですが、あと少しで答えが出そうな、そんな予感がするフォーラムでした。

医師不足は患者さんにその影響が即及ぶわけで、女医さんがどうすれば仕事を続けていくことができるのか、皆さん一人一人がお考えくださるとうれしいです。それは、医療だけの問題ではなく、社会全体での女性の就労問題を解決する糸口にもなると思います。
これからの世の中、女性をうまく使うことのできる会社が伸びる!
医療も同じです。女医をうまく使っていくことのできる病院が勝ち残る!と思うのです。

なでしこJAPANの優勝に見るように日本の女性は優秀で我慢強く、決してあきらめない粘りを持っています。その能力をうまく引き出せるかどうか、上司の手腕が問われると思います。また、女性も過酷な環境に負けることなく、甘えすぎることもなく、常に積極的に取り組む姿勢を見せて周囲の理解を得ることが大切です。壁を高く巡らせないで周囲が手を差し延べやすい状況にいることも大事です。

尻すぼみの日本の将来を変えていくのは子供です。
子供の数は将来の国力を表します。
社会に進出する女性もたくさん子供を産み育てることができる社会を実現することに日本の将来がかかっていると実感しました。

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