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| はしかの流行 (2007.6.4) |
このところ15歳以上のはしかの流行が取沙汰されています。
もともとはしかの好発時期は4〜5月であると言われていますが今年は特に発症する人数が多く、
つい先だっては一週間に68人の新たな発症者を見たといい、これは統計を採りはじめてから過去最高であるようです。
なぜ、このような大流行を来したのでしょうか?
ひとつには、1987〜88年頃、はしかの予防接種を任意接種に変えた経緯があります。すなわち皆が受けていた予防接種を受けたい人だけ受けなさいという厚労省の方向転換があったのです。当時はMMRといって、はしか・おたふく・風疹のワクチンを一度に接種しており、副反応の危険性ばかりが強調され
任意接種に切り替えられたのです。その頃の予防接種を受けていなかった乳幼児が現在高校生から大学生となり
大流行の温床になってしまったようです。
また、予防接種を受けた人でも免疫が生着していなかったり、その後はしかの患者に接することがないまま獲得した
免疫を維持できずにいたという人もいます。
韓国やアメリカでは撲滅宣言を出そうかというほど、はしかの患者は減っています。諸外国では日本人の入国に際し
この問題をどうするか頭を痛めているというではありませんか。厚労省の今も昔も変わらないその場限りの対応、政策転換が
今回の大流行を招いたものと思っています。何とかならないものでしょうか、この体質は。
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| 花粉とインフルエンザ
(2007.3.1) |
今年の花粉症は花粉飛散量は少なく、症状も軽いという前評判でしたが、いやいやどうして皆さん苦戦しています。
暖冬のせいでなんと2月19日にはヒノキの飛散まで確認したというではありませんか。眼を真っ赤に腫らしてくる患者さんの多いこと。これだけヒノキの飛散が早いということは終了時期も早い?のではと期待されていますが、どうでしょうか。過去に例を見ない暖冬で全く予測が立ちません。
また、近隣中学校を皮切りにB型インフルエンザが流行し始めました。花粉もウイルスもマスクによる予防が効果的です。皆さんお大事に。
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| インフルエンザを予防する
(2007.1.19) |
今年は暖冬のせいか、幸いにもいまだにインフルエンザの流行の兆しが見えません。
しかし、一人周辺に現れると同時に流行が始まるのがインフルエンザです。
毎年、TVにも雑誌にも予防法が言われていますが、手洗い、うがい、早寝早起き、だけではなく歯磨きというのも予防に役立つという情報があります。
特に高齢者で口腔ケアと歯磨き指導をした方々とこれをしなかった方々を比較したところ有意の差があったということです。口腔細菌が出す酵素は口やのどの粘膜を荒らし、ウイルス
がくっつきやすくなり、細菌がウイルスの活動を助ける働きをしているのではないかということです。
さらに栄養学的には好き嫌いなく、特に野菜、さかな、大豆を上手に採ると風邪を引きにくいと言われているそうです。
「マスク、歯磨き、野菜」を予防の項目に加えてください。
今年もどうかご無事に!
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| インフルエンザの予防接種
(2006.10.12) |
10月半ばより、高齢者の方を皮切りにインフルエンザの予防接種が始まります。
任意接種ですので、受けるか否かは全くの自由です。現に予防接種による副作用と思われる反応が昨年で、1932万本中、肝障害14件、発疹11件、アナフィラキシー10件、発熱10件見られています。
有効率も1〜6歳で20〜30%、7歳以上で70%くらいと100%ではないので、患者さんの立場からするとおやっと思われるかもしれません。しかし、わずか20%の疾患にかかる確率が下がるのであれば、
十分に意義のあることだと思うのです。
さて、よく受ける質問にお答えしましょう。
*妊婦さんや授乳中の方も予防接種を受けることは可能です。
ただし妊娠初期は自然流産の多い時期でワクチンによる無用の混乱を避けるためにもひかえておいたほうが良いとされていますが、それ以降の妊婦さんは可能です。
授乳婦さんの接種でワクチン成分の極く微量が母乳中に検出されることは知られています。しかし、母乳に移行する量は0.05〜0.5%ときわめて微量であり、乳児への感染防御という意味ではむしろ推奨される
べきであるといわれています。
*成人ではワクチン接種後1週間目くらいから抗体があがりはじめ、3〜4ヶ月後には低下しはじめます。接種時期は11月中、遅くとも年内には済ませましょう。
*ワクチン接種時に他のお薬をのんでいても基本的には問題ありませんが、アスピリンを服用している場合はライ症候群(脂肪沈着を伴う脳症)の発症に関係があるといわれています。また、プレドニンなど免疫抑制剤
を服用している人はワクチンによる免疫獲得が不良におわることがあります。
その他ご不明の点がありましたらお尋ねください。
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| 口腔アレルギー
(2006.6.19) |
このところ口の中がかゆいと言って受診される患者さんが目立ちます。
実は口腔アレルギーという概念があります。
スギに限らず、イネ科、ブタクサ、ヨモギ、シラカバ、さらにはゴム手袋についているラテックスのアレルギーをもっている患者さんの中に果物や野菜に対する食物アレルギーをおこす方が見られ、
これはそれぞれの花粉の抗原に対する交差反応でおこるもので、従来の食物アレルギーとは異なる機序で起こるものであることがわかりました。
ある患者さんはスギ、ヒノキの花粉症がある方で、朝健康のためにとバナナを食されていましたが、いつも食後クチビルが腫れて不思議に思っていたといいます。検査の結果バナナに対する口腔アレルギー
でした。その後バナナをやめたところ症状も改善したとのことでした。
症状も軽度ならよいのですが時に喘息、皮膚症状、アナフィラキシ−症状なども出現しうるので、注意を要します。恐るべし、アレルギーですね。
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| ◆めまいや耳鳴りについておや?と思われる方へ
(2006.3.20) |
3月〜5月の年度末から新年度にかけてなぜか、めまい耳鳴りを訴える方が多いような気がします。
当院ではかねてより聴覚前庭機能検査の充実を心掛けておりますが、さらに昨年秋より頸動脈エコーを検査に導入しています。高血圧、高コレステロール血症、糖尿病の方々には動脈内中膜複合体が不整で狭窄を来していることが少なくありません。めまい、耳鳴りの一症状から思わぬ疾患を発見できることもあり、自分でも驚いているところです。
しかし、見つけたはいいけれど、どうしたらいいの?というのが次のステップです。
現在のところ予防に終始してしまいますが、実はこれが一番大切なことで、これからは寝込むことがないように、自分の足で動ける老後を目指していくというのが厚労省の指針でもあります。自分の身は自分で守る、そんな時代です。
おや?と思われる方、御相談下さい。
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| ◆スギ花粉症の方、最近辛くありませんか?
(2004.11.9) |
猛暑の年の秋にスギ花粉が飛ぶといわれており、今年はどうやら10月15日前後に飛散が観測されています。
その後も天候によっては飛散する日はあると思われます。
さらに秋特有の寒暖の変化やブタクサ、ヨモギの花粉なども加わり、やや重症化して来院されるケースが多いようです。ただし、秋の飛散は単発のことが多く、うまく乗り切ってください。
先日催されたアレルギー学会では、まだ臨床応用されてはいませんがいろいろな治療法が提案されていました。アレルギーとは今後も長くつきあっていくようになるのかなあ、と妙な確信をもって帰ってきたところです。 |
| ◆お暑うございます (2004.7.9) |
本来なら梅雨のはずの時期ですが、今年は信じられないくらい暑いですね。
昨年冷夏だった関係で今年のスギ花粉はほとんど飛散しなかったようです。「今年は楽だった」という声をあちこちで耳にします。ところが逆に5月に入り「まるで花粉症」という患者さんが多く来院されています。本当に花粉症、おそらくイネ科の花粉症なのでしょう。例年なら雨で花粉もそれほど飛ばないのでしょうが、今年はほとんど晴れているのでよく花粉も飛ぶのでしょうね。
ところである会計事務所が各クリニックの外来患者数を科目ごとに1月を1として統計を取ってみました。
内科は1月からほとんど患者数は変動しませんが、耳鼻科、皮膚科、眼科は季節による変動が激しく、特に耳鼻科は正弦波(SINカーブ)の形になります。2〜3月がピークで7〜9月が谷になっています。
すなわち今頃は1年間で最も暇、いやいや落ち着いている時期です。
そんな中でも多いのが外耳炎、外耳道湿疹です。
夏で汗もかくし、水に入ることも多いので痒いからといって綿棒や耳掻きでいじっていると雑菌の侵入するチャンスも多いものと思われます。
外耳炎もばかにはなりません。高熱も出ますし、痛みも強い。若い女の子など泣きながらおいでになる方もいます。また糖尿病を抱えている方は炎症が悪化しやすく、悪性外耳道炎といって頭蓋底にまで波及することもあるようです。
綿棒で耳をいじるのを止められないという方、お子さんの耳あかが気になって仕方がないという方、夏場はいじりすぎていいことは何もありません。どうかほどほどに! |
| ◆月日のたつのは早いもので、何とかれこれ一年もさぼってしまいました
(2004.3.15) |
今年の花粉症は飛散量も少なく重症の患者さんが少ないようです。
この時期に不思議と多いのが、めまい、耳鳴り、難聴の患者さんです。
特にめまいの原因は東京大学の統計によると、小脳、脳幹部、大脳の障害(中枢性)によるものが16%、耳の原因(末梢性)によるものが57%、心気症やパニック障害などの心因性によるものが27%でした。圧倒的に末梢性のものが多く、その中で最も多かったのが良性発作性頭位眩暈症という疾患でめまい全体の四分の一を占めています。めまいイコール、メニエール病と考えている方が大勢いらっしゃいますが、メニエール病は全体の10%にも満たない程少ないのです。
ここで注目したいのが、心因性のめまいです。全体の27%を占め、最近増加のきざしがあるように思います。逆に心身症の立場からみてみると、めまい、耳鳴りを訴える心身症の患者さんは実に7割にも及ぶと言われています。
さらに最近、大人の患者さんにまぎれて子供、特に小学校低学年の患者さんが耳鳴りや難聴を訴えて来るのに驚かされます。もちろん検査で明らかに異常を来す患者さんも稀にみられますが、検査で何の異常も示さず、明らかに心因性といわざるを得ない子供がほとんどを占めます。その背景に学校へ行きたくないという心理が働き心因反応をきたしているものと思われます。昔は学校へ行きたくない時には決まってお腹が痛いと言ったものですが、昨今は訴えもなかなか巧妙(?)になってきているようです。学校へ行きたくないという理由は様々あるでしょうが、子供の数が減り、ゲームやビデオなど一方通行の遊びも多く、子供同志のコミニュケーションが下手になり、家でお母さんがほめてくれることも学校の先生からはうるさがられ、と家と学校とのギャップに悩んでいるのかもしれません。子供達にとっては受難の時代かもしれませんね。 |
| ◆新学期を迎えて早一ヶ月が過ぎました(2003.5.12) |
そうこうしている間に夏休みとなります。夏前には耳鼻咽喉科では学校検診を行っています。
ここ藤沢市では検診によって異常が見つかると近医に精査に行き、とりわけプール授業に支障を来さないかを相談の上、所定の用紙に証明印をもらってはじめてプールにはいることができるというシステムができています。もちろん各学校によって温度差がありますが、このシステムに疑問を感じている方も多いと思います。わざわざ医療機関に行って許可をもらわなくてもすでにスイミングスクールで泳いでいる、というお子さんもたくさんいます。親の責任でプールに入れているのに何を今さら、と思うでしょう。しかし検診に行ってみて鼻の悪い、とりわけ副鼻腔炎の子供が多いことに驚かされます。そしてその多くの子が一度も耳鼻科に行ったことがないというのです。口呼吸、夜間のいびきや無呼吸、慢性的な咳や頭痛、集中力の欠如、反復性の鼻出血など鼻垂れ以外に副鼻腔炎の症状はたくさんあります。検診で異常を指摘されたらプールにこだわるのではなく、まあ相談に来てみてください。気付かなかったことがいろいろ判るかもしれませんよ。
だけど正直に言って耳鼻科検診って大変なんだよね・・・(独り言です) |
| ◆今年のスギ花粉症はいかがでしたか?(2003.5.12) |
シーズン前、着花数がかなり多く今年も昨年同様飛散数が多いものと思われていました。
しかし蓋を開けてみると、3月中の気温があまり上がらず、上がったかと思うと雨が降ったり、また風の強い日もさほど多くはなかったと製薬会社の方々にとっては厳しいシーズンだったかもしれませんね。
しかしスギの後にはヒノキが控えており、スギ花粉症の7割近くの人がヒノキの花粉症を持っているといわれています。スギの花粉とヒノキの花粉は極めてよく似ており、同じ様に感作されてしまうのでしょう。前回の季節のお便りでも触れましたが、さらに季節が進んでも、いろいろな花粉がアレルギーを引き起こす抗原と成り得るのです。なぜこんなにアレルギーを起こすものがたくさんあるのでしょう?考えてみると、スギもヒノキもブタクサも昔からそこら中に存在していたものですよね。これを抗原(アレルギーを引き起こす物質)として認識するようになってしまった我々人間の方に変化が生じたのではないでしょうか。実は最近の研究でアレルギー保因者の数が1970年代以降急激に増加しており、その背景に衛生環境の充実がある、といわれています。生まれてから3歳までの衛生環境でアレルギーを起こしやすい体質になるか否かが決定し、衛生的な環境下ではアレルギーを起こしやすい体質となってしまうのです。そしてその体質は一生涯変わることがないというのです。1970年代非常に有効な抗生物質がたくさん出回るようになり乳児死亡率は世界で最も低くなりましたが、アレルギー保因者の数が急増してしまったのはその代償かもしれないという人もいます。
かくなる上は最も原始的ではありますが、予防と体調管理がアレルギー反応を軽微にすませるには最も重要と思われます。てん茶、ヨーグルト、トマトの皮、など取り入れられるのもよし。ストレスを避けて、早寝早起きに努めるもよし。しかしあまりに多すぎる情報に惑わされることなく、自分にあった対策を取り入れ、アレルギーと上手くつきあっていってください。 |
| ◆インフルエンザの心配な季節となりました(2002.11.8) |
いよいよ寒くなり、冬の便りとともにインフルエンザの心配な季節となりました。
インフルエンザはその強い感染力と激しいカタル症状(高熱、倦怠感、咳など)のため、小中学校での集団感染による学級閉鎖や、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者でのインフルエンザ脳炎や肺炎による死亡などが大きな問題となります。
当院でも11月1日より、インフルエンザの予防接種を開始しております。
ご存知の通りインフルエンザウイルスはA型とB型の二種類があり、2002年のワクチンはA型のニューカレドニアとパナマ株、B型の山東株を掛け合わせています。何株と何株を掛け合わせるかは過去のデータと春から夏にかけて南半球で何が流行したかを参考にするようです。
また、忙しくてワクチンを打つことのできなかった方、卵アレルギーや過去の予防接種で異変があり接種のできない方々には、インフルエンザ感染後48時間以内であればウイルスの増殖を抑えられる薬剤がありますので、医療機関にご相談ください。
さらに藤沢市在住の65歳以上の方々には公的補助があり、1,000円の自己負担で予防接種を受けることができます。ご利用ください。 |
| ◆秋にも花粉症があります(2002.11.8) |
秋にも花粉症があります。
春先のスギ・ヒノキの花粉症はあまりにも有名ですが、実は秋にも雑草の花粉によって鼻炎が引き起こされます。5月から11月にかけてイネ科(カモガヤ、ヒメガイなど)、クワ科(カナムグラなど)、キク科(ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギなど)の花粉が飛散します。特にわがライフタウンは雑草の発育も良いようで、東京にお勤めのお父さん達で昼間は平気なのに家に帰ってくると、くしゃみが止まらないという方もいらっしゃいます。
対策は春も秋も同じと考えて良いでしょう。
まず、予防です。花粉症は花粉を吸わなければ起こりません。ですから、なるべく花粉を避けるように心がければよいのです。晴天で風の強い日や雨の翌日は花粉の飛散量が増えます。このような日の外出にはメガネやマスクを着用したり、帰宅後は玄関先で衣服や髪についた花粉を払ってから家に入りましょう。また、布団や洗濯物にも案外たくさん花粉が付いているものです。よく払ってから取り込みましょう。そして何より、花粉症に負けない体力をつけることが大切です。規則正しい生活はもちろん、飲酒・喫煙はのどや鼻の炎症を助長しますので、できるだけ控えましょう。
次に医薬品を使った予防です。注射と内服薬があり、各医療機関によって使用する薬剤が異なりますので、よくお話を伺って納得してから始められると良いでしょう。吉村の個人的な見解を述べさせていただきますと、次のことにはかなりの注意を払ってください!
1)「特にスギ花粉のシーズン前に一本だけ注射をすればそれで症状を抑えられる。」
という方法がありますが、これは、数ヶ月間作用する強力なホルモン剤でそれなり
の危険も伴います!
2)市販の鼻炎用スプレーの乱用で鼻閉が悪化します!
成分が粘膜の収縮剤なので、使用時のみの爽快感でしかありません。逆に長期に使
用しますと、粘膜のリバウンド現象で粘膜が腫れて戻らなくなり、眠れぬ夜を過ご
すことになってしまいます!
いずれも、耳鼻科専門医にご相談いただければ有効な対策が立てられると思います。 |
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